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社長インタビュー

社長インタビュー

「STOCK」を重ね育みながら
迎えた20年という節目。
さらに「よりよい」次の時代へ

代表取締役社長 吉岡 伸一郎

Q : 第20期において注力された経営施策やその成果などについてお聞かせください。

A : 「次なる一歩へ踏み出す期」と位置づけた第20期は、アルファグループにとって挑戦の年となりました。

予測していたとはいえ、総務省による携帯電話料金の引き下げに関する一連の動向が市場へもたらしたインパクトは大きく、売上高は前期比で減少しております。最大の主力であるモバイル事業においてこうした逆風ともいえる状況に見舞われる中、当社グループでは、いかなる状況下でも揺るがない基盤を構築すべく、モバイル事業におけるスマートフォンアクセサリー専門ショップ「SmaPla(スマプラ)」の運営やLED照明機器販売・レンタルの環境商材事業という新規事業の立ち上げに積極的な投資を行ってまいりました。いずれも当期において即座に増益につながるものではありませんでしたが、2、3年後にこの投資が実を結び、当社グループの新たな「STOCK」を生み出す源泉となるよう事業化に注力いたしました。

当社グループとしては、5年後、10年後に向けて成長を継続していくためには、既存事業のみに依存せず、早期から新たな事業領域に対して積極的に投資していくことが重要だと考えております。なお当期については、事前の業績予想には至らなかったものの、各段階利益は前年度を大きく下回ることのない水準を維持し、ほぼ想定どおりの推移となりました。

Q : 各事業セグメントにおける取り組みやその成果についてはいかがでしょうか?

A : まずモバイル事業は、総務省による携帯電話事業者への要請と「スマートフォンの端末購入補助の適正化に関するガイドライン」の平成28年4月1日の適用開始などにより、事業環境が新たな局面を迎えております。当社グループにおいては、携帯電話端末の実質購入価格の上昇を受けて販売台数に影響が生じ、連結全体での減収となりました。こうした中、当社グループでは引き続き好立地への出店などによる代理店網強化に努めると共に、新たな収益源を確保すべく、MVNO(仮想移動体通信事業者)によるサービスの取り扱い強化などに注力しました。また、スマートフォンアクセサリー専門ショップ「SmaPla」も10店舗以上に販売網を拡大するなど、将来へ向けた積極的な投資も実施しております。

オフィスサプライ事業では、継続的にカウネットをご利用いただけるお客さまの獲得など、これまでと同様に購入顧客の質的向上に取り組みました。併せて、起業志望者に向けた情報誌を新たに発刊することで新規顧客や広告収入を獲得するなど、全体を通じて安定的な収益確保に努めました。

また水宅配事業では、水源となる地域での地震発生リスクなどを勘案してこの数年は新規顧客の獲得を取りやめておりましたが、当期においては合計3回、ウォーターパック利用顧客を好条件で譲り受け、継続利用により収益が確保できる「STOCK」の基盤をさらに強化する結果につながっております。

再生可能エネルギー事業では、先行き不透明な市場動向から前期より新たな投資は控え、よりよい条件での売却の実行に努めました。その結果、上半期に売却が円滑に進み、保有するメガソーラー施設から生じる売電収入等の「STOCK」と合わせて、今期業績へ貢献する結果となっております。

以上に加え、当社グループを支える新たな基盤を構築すべく、LED照明機器の販売・レンタルを新たに開始し、「環境商材事業」という名称で新セグメントを追加しました。レンタルというスキームでは契約時点で費用が発生しますが、期初に見込んだテストマーケティングという段階から市況などを鑑みて本格的な展開へと移行し、様々な業種の法人顧客に対して導入の提案を進めました。

また、当期においては自己株式の取得を実施いたしました。当社株式は流動性が低い状況が続いておりましたが、実施期間においては継続的に一定数の売買が発生し、株価についても平成28年初頭と比較すると1.2~1.3倍の水準まで上昇しました。株価は現時点でもこの水準を維持しており、本施策を通じて当社株式が改めて市場において評価されたと考えております。

Q : 第21期における取り組みテーマや目標などについてお聞かせください。

A : 第21期も引き続き、「次なる一歩へ踏み出す期」というテーマのもとで事業活動を進めてまいります。

モバイルやオフィスサプライといった成熟段階に至った主力事業においては、堅実な経営を通じて一定の収益は確保できますが、当社グループがさらに飛躍的な成長を遂げていくためには、一段上のステージに上る「次の一歩」が必要です。そのためにも、新たな視点でビジネスを見つめ直し、考え抜くことを繰り返しながら、未来へ向けた新たなビジネスのシーズを探し続けてまいります。

既に動き始めている新規事業のスマートフォンアクセサリー専門ショップ運営やLED照明機器の販売・レンタルについては、まだ投資段階で収益貢献にまでは至っておりませんが、黒字化という次の目標に向けて、特にスピードも意識しながらより一層注力していく考えです。

Q : アルファグループの現在の経営体制と今後の成長戦略をお聞かせください。

A :  現在、当社の役員は、代表取締役社長である私を含めた社内取締役4名と社外取締役1名、社外監査役3名で構成されております。直接的に当社の業務執行に携わる社内取締役3名のうち、常務取締役の山中一浩、取締役の西野裕は、自ら会社を経営した経験からノウハウや人脈を豊富に有し、これらを活かして新規事業開拓の推進役を担っております。また、モバイル市場の黎明期より事業を20年近くに亘り牽引してきたもう1人の社内取締役である徳山宗年は、モバイル事業に関して相当程度の知見を有しており、今後も当社の最大の主力事業を一手に任せていく所存です。

当社グループが今後10年、20年先を見据えた経営を実践していくには、現在の「STOCK」を高めて安定的な経営基盤を固めると共に、「Innovation」を繰り返していくことが必要です。そしてInnovationは、必ずしも新しい何かを生み出すことではなく、既にあるもの同士を掛け合わせたり、新しい切り口や捉え方などを発見することから生み出されるものだと考えております。

そういう意味でも、新規事業の開拓に限らず、既存事業についても、新しい組み合わせやこれまでにない発想や視点による試みなど、さらに一歩踏み込んだ取り組みを進めていくことで、より大きな変革を生み出せると考えております。当社グループではこれからも、現状に留まることなく、さらなる成長と進化をもたらすInnovationを追求し続けてまいります。

Q : 株主還元施策について、当期の配当額および基本的な方針などについてお聞かせください。

A : 当社は、株主の皆さまへの利益還元を経営の重要課題のひとつと認識し、将来の事業展開と経営体質強化に必要な内部留保を確保しながら、総合的に勘案して決定することを基本方針としております。これを踏まえ、第20期の配当金は前期と同額の1株あたり15円とさせていただきました。

株主の皆さまにおかれましては、今後も末永いご支援を賜りますようお願い申し上げます。

続きはこちらのPDF(第20期事業報告)でご確認ください。
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